3 誓い

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エレベーターで7階に上がり、廊下を歩き始めたところで、モデルさんっぽい男性が、部屋から出てきた。 「おっ! お久ぁぁ、紫津木!」 「おう! 恭介は、もう上がり?」 廊下で立ち話を始めるモデル2人。 やっぱり華やかだな。 藍に恭介と呼ばれていた人は、ふわふわの茶髪で王子様のような顔立ちなのに…着ている服装は、ロック…て感じ? 服装に詳しくなくて、ごめんなさい。 「後残ってんの、紫津木達だけだ。他のヤツら帰った後で良かったな」 恭介さんは、オレに視線を移すと、オレの顔の高さまで屈んで覗き込んできた。 「君が噂の愛ちゃん?」 「え? は…はい」 噂…て…? 「へぇ…可愛いじゃん」 「おい! 近ぇよ」 藍は、恭介さんの肩を掴んで引き離した。 「紫津木がヤキモチなんて、可愛くなったねぇ」 「うっせぇ。……余計な事言うなよ」 藍は困ったように口を尖らせ、そっぽを向いた。 藍のそんな表情が新鮮で、思わず笑みがこぼれる。 「オレ、並木恭介。紫津木と同じ高2。 コイツの武勇伝聞きたいなら、いつでもおいで」 「んな事言って無ぇで、帰れ!」 と、軽く蹴りを食らわす藍…。 「んじゃ、嫌われたくないし帰るわ」 「おう。冗談抜きで、今度3人でメシでも食いに行こうぜ」 「楽しみにしてるぅ」と、並木さんは手をヒラヒラさせながら、帰って行った。
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