1.イケメン拾いました

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 ――ピピ……ピピピ! ピピピ! 「!?」  けたたましい音と共に目が覚めた。 「ゆ、夢……」  やけに乾いた喉を潤す為、ベッドから降りるとダイニングの扉を開けた。 「……じゃない」  ダイニングに鎮座したソファには、今しがた夢で散々私を罵倒した男が、安らかな寝息を立てて眠っていた。  私があんな夢を見た理由。  それは昨日この男が、 「俺がおまえの専属コンサルタントになってやる」  なんて言ったからだ。  それにしてもイケメンだ。  起きている時は緊張してしまって直視出来なかったので、寝ている間にまじまじと観察する。  私とこの男は2日前に出会った。  これが運命なのか、それとも厄災なのか。  少なくてもこの時の私はこの男のことを心底軽蔑していた。
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