奇妙な普通

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「だがなワトソン君」 そう言って、私もマサフミと同様に、メガネのブリッジをぐいと押し上げ、目を閉じて俯く。 そして、カッと目を見開くとともに、勢いよく人差し指でりんごを指した。 「りんごは赤い」 「ふむ」 「奇妙だとは思わないか!?」 「はっ」 沈黙。 「……思う」 ちなみに、私もメガネをかけていない。
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