あらすじ

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あらすじ

 舞台は2039年、近未来の日本。  店員のロボット化、仮想通貨の普及、マイクロチップの体への埋め込み、ヴァーチャルリアリティの運用、人間のサイボーグ化、更には人工知能への人権の付与等、年々科学技術は発達し、人間の生活も豊かになっていった。    しかし、人類はとある重大な問題を抱えていた。それは氷河期の到来。それを回避するため、火星移住化計画が進んだが、火星に移住出来る人数は限られている。物資確保のため他国間の関係は悪化。戦争の機運も高まり、各国は兵器(主に核兵器)の開発に着手し始めた。    だが、日本は法律により核兵器を保有出来ない。そこで政府が考えたのは前々から確認されていた霊器(トリニティ)という強力な武器を生み出し、霊素(プネウマ)と呼ばれる運動能力、治癒力の向上を司る非粒子を操ることの出来る異能力者達であった。政府は国内随一の巨大研究機関、プロビデンステクノロジーに彼らの研究を依頼した。  プロビデンステクノロジーの研究の結果、霊素(プネウマ)を操る霊素生成器官を人工的に創り上げ、通常の人間に後天的に霊器(トリニティ)を生み出す力を獲得させることに成功。実用化も可能となり、彼らは幸福をもたらす者(ゴスペラーズ)と呼ばれるようになった。    しかし、この研究が漏洩し、研究の悪用、私利私欲に使う者、政府の公認外でゴスペラーズを作る者が現れた上にプロビデンステクノロジーのゴスペラーズの中にも反旗を翻す者が現れた。    政府は実戦訓練を積ませるためとの名目で、若いゴスペラーズで構成されるチーム、デルニア団を作らせ、戦争を前に不安分子の抹殺に乗り出した。 これはゴスペラーズである少年少女たちの物語。  
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