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朱雀という人物はおれの怪我を見越したのか、念の為なのか治癒魔法をかけていく。
その回復のスピードが半端なく早い。
戦闘をしてる三人も凄い。
…戦闘…いや、それにすら及ばないぐらい三人と敵の軍は差があった。
圧倒的戦力差に敵軍の数が減らされている。
その戦力差に怖気付いたのか逃げる者さえ現れている
「てんめぇ!!
逃すか!
俺様の贄になりやが…れぇぇえ!」
逃げ出した敵軍が…一瞬で塵と化した。
「やっと終わったよー?
だんちょー?」
「よっしゃ、全員、退散すんぞ。
じゃーな、おっさん。
…怪我に気を付けてね」
そういうとここに居た黒いローブを着た五人は消えた。
ここ一年で現れ、戦況をひっくり返した奇跡のギルド。
噂程度には聞いてたけど…存在してたんだ…
フード付きの黒いローブ。
背中には笑ってる猫。
そして彼らの指揮を取って、そして皆から呼ばれる団長。
「あれが…クレイジーキャット…そして…麒麟…」
クレイジーキャットのリーダー格、通称麒麟…おれの…あこが…れ…
そこまででおれの意識が途切れた。
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