Daydream Candy

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「お前が煽ったんだ。責任取れよ?」 「は!? 誰が煽ったって……! おい、やめろっ……!」 「無駄だ。お前より俺の方がタッパも腕力も上なんだ。諦めろ、もう逃す気なくなった。これ以上待たされんのもご免だ」  強引極まりない言葉通りに背中からしがみつかれて、身動きさえままならない。いかに大きめのソファといえど、所詮はソファだ。何処へ逃げるとも適わずに、波濤は身をよじった。  あっという間に振り出しに戻ったような急展開に驚く暇もなく、あれよという間にシャツを割った掌で胸飾りを撫でられて、ゾクゾクと背筋がうずき出す。 「よせ……っ」 「よさない。お前……客とヤる時どっちなんだ? 抱く方? それとも――抱かれる方――だろうな、やっぱり」 「バッ……! やっぱりって何だよ! ……っざけんなっ……! 氷川っ、てめ、いい加減にしねえかっ!」  既にグズグズに着崩されているシャツをむしり取るようにズルリと剥がれて、両肩をあらわにされる。後方から抱き包まれたまま、胸の突起を指で撫で回され、首筋には這いずるような無数のキスを落とされて、急激に身体中が熱くなる――。 「よせ……って言ってんだろが……! おい、氷川……ッ……!」
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