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後ろに飛びながら撃ったメイヨウの銃弾は斎藤の胸を射抜いた。
ゴロゴロと転がりながら受身をするメイヨウ。
「美友！」真人がメイヨウに駆け寄った。
「大丈夫か！」とメイヨウを抱き上げる。
「大丈夫、当たってない」
その様子を奈々を抱き締めながら呆然と見ている友里。
「あなたたち、何なの？！」
涙でびしょぬれの顔で二人に叫ぶ。
すると背後から、
「友里さん！ 奈々ちゃん！」
とマーメイが肩で息をしながら階段を駆け上ってきた。
周りに転がる死体と泣き腫らす友里と奈々、メイヨウの肩を抱く真人。
その光景を見て、
「ごめんね、友里さん！」
と声を上げるマーメイ。
「え？ え？ もう･･･何？！」
友里はマーメイとメイヨウを交互に見る。
「みゆきちゃーん！」
泣いて駆け寄る奈々をしゃがんで抱き締めるマーメイ。
「ごめんね奈々ちゃん、恐かったね、恐かったねっ」
奈々を抱き締め頭を撫でるマーメイに友里が近づく。何となく事態は察した。
「･･･あなたが美由紀さんね。ゴメンなさい。疑ってゴメンなさい」
しゃがみ込んでマーメイの背に顔を埋める友里。
「ここは危険よ。あなた達は直ぐにエレベーターで逃げて！」
マーメイは二人の肩を抱き真人を見た。
「･･････」
無言で立って頷く真人。
「後でゆっくり説明する。今は急いで避難してくれ！」
階段を降りていく友里と奈々の背に向かって言う真人。
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