prologue

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『月島アリス曹長…君はきっと良いパイロットになるな…その目が私に教えている、まぁ、気楽に頑張れ!!…ではな』 今まで軍にいて一番嬉しかったのはグリプス戦役時代に偶然出会ったブライト・ノア中佐の言葉、連邦軍人の中には彼をこよなく慕う人達が大勢いた、私…月島アリスもそんな軍人の一人。 私がパイロットを目指したのもブライト中佐の元で力を発揮したいと切に願っていたから… でも… そんな彼は一度連邦を離れ、反政府組織エゥーゴに移籍した、それは彼が今の連邦の内情に呆れ…いや、違う。 彼はティターンズの有り様に憤りを覚え、それに媚びる連邦政府に匙を投げ自らエゥーゴに移籍したんだと私は思う。 グリプス戦役終結後、エゥーゴは事実上連邦を支配する存在になったけど活躍したクワトロ大尉やカミーユ少尉は行方不明と精神疾患で戦線を離脱、私はその頃パイロットの試験に合格し正式なパイロットとなり曹長としてデビューした、その時に出会ったのがアーガマ艦長のブライト・ノア中佐。 中佐は新人パイロットである私にその言葉をくれて、その時は期待されてるのかな?…なんて思い上がった事を感じた。 ところが実際の私の仕事は輸送船団の護衛とか最前線ではない場所で本来のパイロットの様に戦場で実績を積む事は殆ど無かった。 やっとの積み重ねで准尉にはなれたけど、今の私に戦場での活躍なんて出来るのかな…そんな矢先に起きたペズン紛争、しかし私は戦場では無く再来年に控えるロンド・ベル宇宙軍設立前に新型MS、ZplusR型の資料を積んだ駆逐艇コスモゼロにいた。
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