罠に嵌められた元姫。

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申し訳なさそうに謝る隼人。 「いや。お前は、素質があるよ。 確かに喧嘩は、弱いが……度胸はある。 好きな女を身体を張って守ったんだ! 誇りを持て」 初代総長の男性は、そう言ってくれた。 隼人……。 「あの……ありがとうございました。 私もなんてお礼を言ったらいいか」 「お礼は、コイツに言ってやれ。 君を守ったのは、間違いなくこの坊主だ!」 男性は、そう言うと そのまま立ち去って行った。 隼人は、苦しそうに咳き込んだ。 「隼人……大丈夫? ごめんなさい……私のために……」 泣きながら隼人に謝った。 「泣くなよ……馬鹿。 俺は、当たり前の事をしたまでだ。 由佳は、嘘をつかない。 そんなの……ガキの頃からお前を見てきたから 知っている。だから許せなかったんだ。 アイツが……彼氏のくせに」 「隼人……」
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