終焉

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※※※※※ 妻との離婚が成立したのは、娘が高校生になる年の事だった。 離婚の条件のひとつに、今後も子供の節目の行事には、父親として参加する、と言うものがある。 言われずとも、娘に対して愛情はある。 来るなと言われようが、行くだろう。 あれから、妻を愛そうと努力はしたものの、どうにも心が傾かなかった。 何年経っても、身体に刻まれた数々の思い出が、忘れられずにいた。 疼き求めたくとも、もう傍にはいない。 転職後、数年間の動向は把握していたけれど、15年程前から、ぱったりと行方がわからなくなっていた。 もしも、再び出会うことがあれば、伝えたい想いがある。 あの頃は、まだ自分自身が受け入れられくて、言えなかった言葉。 「愛していた。 今でも、愛している。」 ★おしまい★
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