1. はじめまして

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 昨夜、帰りの電車で。  本を読んでいる時にふと、本の内容とは全く関係ないシーンを思いつき、自作に活かせるかも~書き留めよ~とつらつら書きだしたら、何行書いても何行書いても終わらない。ボールペンの書き味が素晴らしく良かったので調子に乗ってサラサラ、さらさら、、、  ち ょ っ と 待 て 。  まだ書き終えていないけれど数えてみたら、ちっさいちっさい字で七行、八行……。発車のベルが鳴り始めて電車がホームを出るまでのわずか数分の間の男二人の描写にこれだけの文字数って…………、しかもこれ、おもしろいか? ずらずら読み返してみると正直あんまおもしろくない。  同じ場面を沢木耕太郎(敬称略)が活写したらたぶんとびきりおもしろいけど自分は沢木耕太郎じゃない。それでも、忘れた頃にフッと再会(発見)するお楽しみを待ちわびて、書いたものは全部残しておく。取るに足りないおもしろくもない字の塊がやがて、何かのきっかけでおもしろくなることもあって、自分の小説の何割かはそんな字の塊から生まれてきます。  自分のサイトもブログも持っていないので、ここに日々のひとことを不定期に書きます。Twitterが流行り始めた頃に、まったく知りもしない人がなんでもかんでもつぶやいているタイムライン(思えば今よりもうんとスカスカだった)を見て「・・・・・・」な気分になり、仕事の合間に日記代わりに「つぶやかないひとりごと」と題した、デスノートみたいな「生まれて、すみません。」みたいなことばかりを書くワード書類を作ったら、これがまぁ、もう。腹黒いのや後ろ暗いのや、あの世に行った後でも絶対に誰にも見せられないつぶやきが出てくる出てくる^^;  同じ題名だけれど、人に見せることのできる、でも140字ではつぶやかないひとりごとをこぼしてみようと思います。 (2018.04.24)
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