1・山田家の日常

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 割った皿を片付けながら言う母に僕は冷めた声で返した。一方、ダイニングから別の声が上がる。 「まったく、友達一人くらいで大袈裟だなぁ! あたしなんか、生きてるのも死んでるのもみんなまとめて友達になれるってのに。こいつ、生きてる友達一人だけしかいないんだぜ?」  そう言ったのは、ハムエッグをぺろりと満足そうに食べ終えた真麻江だった。家族全員の目がそっちに向かう。 「いや……お前はもう少し自重しなさい」  父がピシャリと言う。その意見には満場一致で全員が頷いた。
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