第6章ー2

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雪さんと男の子と一緒に、洗ったばかりの真っ白なシーツを洗濯竿に干す。 真っ白なシーツが太陽に透けて見えた。 今、僕が見たものは、きっと桜の物質が連れてきた幻だ。 けれど、たしかに未来にあるものだと思った。 きっと彼女は、その幸せを守るためにこの場所にやってきたのだ。 それならば、僕はこの現実を受け入れよう。 ボロボロになりながらも、時空を超えて、僕に会いに来た彼女の愛を受け止めたい。 「わかった、訊かない」 僕たちは、きっと、未来で出会えるはずだ。それが運命というのなら。 「でも、必ず見つけてね」 「どっちだよ」 弱気になった彼女の言葉に笑いが漏れた。 「約束だよ」 「わかった、約束」 「隆哉……愛してる」
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