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真城崎 絵里子(まきさき えりこ)は、悩んでいた…それは親友の、田植 真紀の母親が、明後日に手術を控えていたからだ…
しかし…真紀は片親だった…手術代は80万円…そのお金が無ければ、手術が出来ない…つまり死んでしまうと真紀は泣いていた…
真紀は、ウリ組織とコンタクトを取り…一回2万円で、身体を売る事を決めていた…合計40人を相手にすれば、80万円になる…しかし、時間は今日を入れて2日…昼夜を問わずに行為に及んだとしても、1日20人…絵里子は、居たたまれなくなり真紀に言った…
「あのね…真紀ちゃん…アタシ…手伝ってもいいよ…」
「えっ…!」
真紀が驚愕した…しかし…すぐに涙を溢すと…呟いた…
「絵里子ちゃん……ありがとう…ほんっとうに…ありがとう…アタシ…不安だった…」
抱きついて涙を溢す真紀を見て…絵里子は覚悟を決めていた…
もう何人も経験してるわ…今更何回かしても…関係ないわよ…
絵里子は、自分に言い聞かせた…
翌日…
絵里子と真紀は…とあるビルの入口にいた。
ここに行けば2人で4万円になると言われて来た…ビルは古く…出入する人は愚か…殆どの部屋が空室になっていた…
「君らが、絵里子ちゃんと真紀ちゃんかい…?」
白髪の恰幅の良い男性が、背後から声を掛けてきた…
2人は ピクリとした…
「じゃあ…早速行こうか…」
男性は、2人を誘導した…エレベーターではなく…薄暗い避難階段を3階まで上がると…塗装の剥げた扉を、男性は開けた…
ギィィ・・・・・
中には…もう1人中年の男性が、腰にバスタオルを巻いてベッドに腰掛けていた…
ゴゴゴゴゴゴゴ・・・・・・!
帰り道…
2人の間に会話は無かった…
絵里子は、2万円をそのまま真紀に渡すと…真紀は、頭を下げて無言で受け取り…啜り泣きをした…
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