第3話 一枚のお好み焼き!

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と、まあ、そう良い方に考えると。まだまだ諦めずに、楽しい事を考えながら。この地に留まろうと思うし。これからは、私(わたくし)自身も、もう少し女を磨いて。町に出れば良い縁がないかと、自分自身からも積極にアピールをしてみますね。  だってこんな私(わたくし)も、町に出て人種の容姿になれば。歩く殿方が注目をする程なのですから。 私(わたくし)自信も、なんだか、そうな事を考えていると、ワクワクしてきました。それに死んだ主人と逢った頃の、乙女のようなときめきが戻ってきたようですよ。  あああ、よ~し! 私(わたくし)も頑張りますか! さ~て、町まではひとっ飛び、なのですよぉ~! 「……ん? あれ? あれあれ?」 あれは一体何でしょうか?  何かしら変わった建物がありますね。  うちの山にあんな家、在りましたっけ~? 「う~ん? う~ん?」と、上空待機の私(わたくし)、腕を組み考えました?  どうも作りからすると、お店のようなのですが。 『くん、くん、くん──くんくんくん……』  う~ん、何か良く分かりませんが。大変に良い匂いがしますね?  それも私(わたくし)が、初めての香りのようで──大変に食をそそる、良い匂がするのですよ。
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