雨傘の涙

ある雨傘とその持ち主と、降り注ぐ雨粒のショートストーリー

緒方あきら

3分 (1,683文字)

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あらすじ

 全長九十センチ、ワンプッシュ式、骨組みは強固な十六本仕立て。  直径百二十センチの大きな雨避けの生地は丈夫なポリエステルで張られた逸品。  熟練の職人の手で丁寧に生み出されたことが、私の誇りでござい

目次 1エピソード

感想・レビュー 3

昨日に続き、レビュー連投失礼します! ラストシーンの“四角く切り取られた空”という描写がとても印象的でした。 普段使っている身の回りの物の最後の瞬間というのは、こんなにも切ないものなんだな……と胸
ネタバレあり
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短い文章のなかに、独自性がうかがえました。 切ない物語ですが、傘をすぐに壊して捨てる主人公は私の姿に重なるようでした。
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一本の傘の物語。普段何気なく使っている傘、見方を変えるとここまでの重みを持つ話になり、さらに表現力の高さが素晴らしく、物を大事にすることの大切さを感じました。
ネタバレあり
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