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第19ﾉ章 “能力者(ｱﾋﾞﾘﾃｨﾋﾟｰﾌﾟﾙ)の息子”
僕の名前は結城ﾗｼﾞｭｰﾙ美陽(ﾕｳｷﾗｼﾞｭｰﾙﾐﾖｳ)
母さんも父さんもｵｰﾃｨｽIT社の社員だ
今、僕は一人暮らしをしている
父さんは良く言ってたな
『ｵｰﾃｨｽIT社は大手企業だけど
真っ黒なﾌﾞﾗｯｸ企業だ！』ってね…
国が推し進めてるという
″人類GPS計画″
父さんと母さんはGPSを埋め込まれそうに
なった事が何度もあったらしいけど
反発してるから、埋め込まれてないし
今では諦められてるらしいんだ。
んで…僕の存在はまだ会社に言ってないんだって
『君まで、政府に目をつけられたら困るんだ。』
父さんにはそう言われてきたけど…
僕には父さんみたいに3時間前に戻る力も
父さんみたいに瞬間移動できる能力(ｱﾋﾞﾘﾃｨ)もない
だから、僕が国に目をつけられることも
ないと思うんだけどなぁ
『能力(ｱﾋﾞﾘﾃｨ)が無くても
あなたはわたし達の可愛い子供…
それにかわりないわ！』
母さんにはそう言われてきた
二人は今も健在で共働きをしてる
僕が一人暮らしを出来てるのは
そんな二人かﾊﾞｯｸｱｯﾌﾟしてくれてるから…
僕はこれから
能力者(ｱﾋﾞﾘﾃｨﾋﾟｰﾌﾟﾙ)養成学校に
行くところなんだけど…
能力(ｱﾋﾞﾘﾃｨ)のない
僕は行きたくないと言ったんだ、何度も…
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