平穏な日々

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風呂から出て、中での出来事を話して鈴とお守りを祖父母と迦具土に渡す。 兄は来週の学期末面談の時に来てくれると言うから、その時に渡せばいいだろう。 「あれ?石長さんの分はないのかな?」 「アホか。あいつは神だぞ?」 「そう言う迦具土だって神様じゃん」 「まあ、そうなんだが。人の振りをしてるぶん力は人前で使えないからな……」 「それもそうか」 「それにしても、いきなり出てきてこれ渡されて。何かあるのかな?」 「俺も聞いてないからわからんが、それを持ってろってことは、祭りが近いからかもな」 「何か関係あるの?」 「翔平、前に祭りの時の話をしただろう?お前が小さい時に変なものが見えていたこととか」 「あ……」 「祭りではその土地が活性化するんだ。それで、普段大人しいもの達も出てくるようになる。確か大国様の神社が祭りだったな」 「え?そうだったの?俺行きたい!」 「行くのはいいが、日にちがわからんことにはなぁ」
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