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「わ、悪い! 大丈夫か?」 俺に覆い被さった体勢から一変して、片手をベットに着き悶えている古徳に駆け寄り謝る。 下を向いているため表情は分からないが、癖っ毛な髪から覗く耳は真っ赤に染まっていた。 本当に痛かったのだろう。 先ほどの甘い雰囲気など忘れて、申し訳ない気持ちでいっぱいになった。 「だ、大丈夫だから」 だが、こんな時でも優しい言葉をかけてくれる。 明らかに痛そうなのに相手を気遣うなんて、なんて優しい人なんだと改めて感じた。 酷い仕打ちをした身で言うのもなんだが、好きだ。 こんなことになってしまい、もうムードなんてものはない。 今回はやめておいて、ゆっくりするべきだ。 相部屋なんだし今日じゃなくても時間はある。 その考えを伝えようと痛みに悶える古徳に抱きつくと、異変に気がついた。 「はぁはぁはぁ、」
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