一章<始まり>

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一章<始まり>

私は田中あかり。 結婚12年。子供は10才の娘がいる。 今年の2018年4月で4年目になるパート。 彼は菊地晶太 パートを始めて半年後に彼は現場の責任者として、移動してきた。 -2015- その年の忘年会で彼が急に隣の席にきて 「俺、田中さんとずっと話してみたかったんです。」 「急にどうしたんですか?」 「俺みたいのどうですか?」 「言ってる意味がよくわからないです」 「田中さん、かわいいですよね」 「おばさんにそんなこと言っても喜ばないですよー」 結婚して、子供を育てて、なんにも変化のない生活だった私は、舞い上がった。 新年明けてから、彼にこのこと覚えてるか聞いてみよう。 そんなふうに年を越した。
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