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でも…今はちがう…
どれほどの雨つぶが、ウィンドウを伝い
流れるさまを眺め、数えていただろうか…
今日の雨つぶのダンスはとても切ない
そんなことをふと思う
雨つぶを815まで数えた
もう…これ以上は数えることができない
だって…
涙が溢れてきたから
雨つぶが見えなくなってきたから
雨つぶが教えてくれた
私の本当の心の内側を…
私は待っていたいんじゃない
待たされたかった訳じゃない
だからもう…
雨つぶを数えるのもやめよう
雨つぶは私の心を知っている
私の悲しい心を見抜いてくれた
雨つぶが泣いているように見えたのは
私の心が泣いていたから
彼に見せることがなかった涙を
やっと流すことができたから
今…ここを走り去ればきっと
本気でさようならが言える
きっと言える
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