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「姉ちゃん、どうした?」
「どうしよう!?
克実・・・夕都さんの奥さんは周防家の令嬢だし、小早川社長の奥さんはハリウッド女優だよ」
「・・・何、もしかして・・・姉ちゃん、晃祐さんとの結婚止めようと思ってる?」
「それは・・・」
「入るぞ!!」
タキシード姿の晃祐がドアを開けて、控室に入って来た。
「晃祐さん・・・姉ちゃん…晃祐さんとの結婚止めようかと思ってるよ。どうしよう!?」
「父さんがエレナさんを優亜に紹介したと訊いて、慌てて心配して飛び込んできたんだ!!やっぱり、そんなコト思っていたか・・・」
晃祐は私の考えを見透かしていた。
「だって・・・」
「だってもクソもあるか・・・花嫁が居ないと結婚式は始まらない・・・ほら、行くぞ。優亜」
晃祐が私の手を引っ張った。
「晃祐さん、ヴァージンロード、歩かなくていいの?」
克実が私をエスコートして、ヴァージンロードを歩く予定だった。
「いいよ・・・俺が優亜を逃げないように神の御前までエスコートするから・・・」
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