怯えた犬

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「はぁ、 はぁ、 」 息が上がる。 喉がカラカラになる。 心臓がキリキリ痛む。 だけど、 けれども、 決して足を止めてはいけない。 「っ、 は、 っはぁ、 」 にげなきゃ、 にげなきゃ、 『お前は俺から逃げられない』 それでも、 にげなきゃ、 どこまで走っただろうか、 見慣れない住宅街に来た。 それでも、 もっと、 もっと遠くへ・・・ ドサッ 「っ・・・」 足がガクガク震えて、 そのまま地面に倒れ込んだ。 (動いて・・・お願い・・・) だけど体のどこにも力が入らない。 だけどここで諦めるわけには、
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