クシャヴァラ・カヴァラと失恋少女

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クシャヴァラ・カヴァラと失恋少女

 ハーイ、みんな元気かい?   俺様の名は、クシャヴァラ・カヴァラ。  小さな石をヒモでつなげて造られたシンプルな人形さ。  でもな、バカにしないでくれよ。こう見えて俺様は単なる人形じゃない。 願いを叶えてやれる魔性の人形なのだから。  願いを叶えてくれるの?   本当に?   小さな石の人形の癖に?   色々と質問が飛んで来るが、俺様の返事は決まっている。 「ああ、その通りだ。  オマエの願いを叶えてやるさ。さあ好きな願いを言ってみてくれ!」  最近、俺様はハードワーク気味。  原因は、なんといってもババアにある。  ババアはアジアの山深い村に暮す呪術師。俺様こと、クシャヴァラ・カヴァラの人形師でもある。おかげで俺様はこき使われる残業の日々を送っている。    今回の残業先は、ジャパン。学校だ。  そこに依頼人が待っているらしい。  一体、真夜中に誰が? 理科室の人体模型とか?  否、違う。女子高生だ。  実は先日、依頼人の女の子から直接電話をもらったが、イマイチ要領が得ない。  そんな時は、直接会って内容を確かめるのが一番だ。       
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