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痛いほどに張りつめた己の欲望を、その小さな入り口にねじ込む。「ああっ」と声を上げて、しなるその背が眩しい。湿った内壁が締め付けてくる。狭い。そして、ひたすらに熱い。
「と、おる、さん……っ」
押し返してくる襞をかき分けて、ぐいぐいと奥へ進んでいく。本当に大丈夫なのだろうか、痛くないのだろうかと心配になるが、腰が止まらない。震える透の手を上から両方とも握りしめて、そのきつさに耐える。根本まで全て埋まり切ったときには、二人とも情けないほど息が上がっていた。
「入、った……」
「うん、うん……」
繋がっている。愛おしい人の体の中に、今、自分の一部がある。その歓喜は何よりも大きな快感となって悠介の胸に押し寄せた。
「透さん、好き、大好きです……っ」
うわ言のように繰り返しながら、ゆっくりと己のそれを抜き差しする。行き来するたびに透は小さく声を上げた。中が熱くてたまらない。手も頬もいつも冷たい透なのに、こんなにも熱い部分があったなんてと驚くばかりだ。
「あ、ん、ぁっ、悠介、くん、ああっ、もっと、速くて、も、いいよ」
透の体の熱さにも、濡れた内壁の心地よさにも、そして貪欲に求めてくる透の大胆さにも、全てに頭がついていかない。夢でも見ているのかとすら思えるが、下半身に伝わってくる確かな熱と快感は現実だ。
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