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それと同時に、舜がこっちに視線を向けてからゆっくりと近づいてきた。
「絢華、帰れる?」
「うん」
私がそう言うと、舜は半分寝ている優華を抱き上げて蒼太の手を引いて、みんなに頭を下げてから先に出ていった。
「須藤ちゃん、また声をかけるから来れる時には来てな?」
「はい、ありがとうございました」
そう言って、私も店を出た。
舜の車に乗り込むと、優華はもうすでに寝ていて、蒼太もうとうととしていた。
「舜、ありがとう」
「いや、つーか、『須藤ちゃん』って何?」
さっきみんながそう呼んでいるのを聞いて、不思議に思ったらしい。
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