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「ああ……そういえば」  そういえば、初めから友宏は言っていた。ずっと光司の恋人であることは変わらないけれど、大事だし、ずっと一緒に暮らしていたいのだと。  プロポーズかと思ってどきどきしたのに、忘れていた。  やっぱり、友宏の方が大人だ。心の決め方も、きちんと話してくれるところも。 「お前、結構眠いんだろ。顔、ぼーっとしてる」 「うん……そうかも」 「寝とけよ。ちょっとしたら起こすから」 「お腹べたべたでやだ……」 「いまシャワー浴びたら倒れねぇ?」 「倒れる……ティッシュ……」 「あー……まって」  友宏がベッドから降りていなくなった。手近なところにティッシュがなかったらしい。隣の部屋まで言って何かごそごそやっている物音を聴きながら、動けなくてあくびをした。意識してみれば全身ガタガタで、特にお尻がやばい。 「睦月、ほら……睦月?」  友宏が戻ってくる気配がして、恥ずかしくなって目を閉じた。 「寝た?」  寝てるフリだったけれど、友宏は騙されてくれる気がした。 「……冷たくても起きるなよ」     
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