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「おはよぉございまぁす」
───目が会った。
「今日からお世話になりますぅ、永松ですぅ」
───一瞬のことだった。
「よろしくお願いしまぁす、先輩」
───背けた顔を上げると君が居て、
「ちょっとぉ、判らないトコがあるんですけどぉ……」
───君が僕に笑い掛けていた。
「ありがとーございますぅ」
───それから僕は君のことが気になって、
「先輩ってぇ、頼りになりますねぇ」
───君を追うようになった。
「あー、最近なんかぁ」
───僕は君を見る。
「気味が悪いんですよねぇ」
───君が僕を見る。
交わる事のない想いだと思っていたけれど、止める事の出来ない想いに僕は自分を抑えられないでいた。
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