第1話「私は裸鞭打」

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私のクソくだらない前世の話をしようか。 私は女が好きだった。胸。尻。股間に興味があった。 特に股間。 あの箇所は一体どうなっているのだろう? そう思うだけで、気持ちが高揚して仕方がなかった。 そんな私だ。さぞ、女におぼれた人生送ったのだろう? そう思うだろう?? 違うんだな、これが…。 私は女の前に立つと『あがって』どうしようもなかった。 自分でも病的だな思うぐらい『きょどった』。 自分の最大の理解者である自分ですら、そう思うのだ。 女の方はもっと変な奴だなと思っただろうな。 事実『気持ち悪い』と言われた。 泣いた。 それが尚、気持ち悪さを、かもし出した。 私は生涯童貞だった。 女の手すら触れる事が出来なかった。 ・・・・ そんな女交不適格者の私が…。 唯一、女と真っ当に向き合える事柄があった。 それは…。 『 盗 撮 』。 何も知らない女を思いもかけない角度から、 ごくごく自然な姿を映像として残し…。 それを拝見する。 その時、私はその女の全てを知る。 あんなトコや。こんなトコや。そんなトコまで。 私は何も緊張せずに、それを知る事が出来るのだ。 もちろん音声も拾っている。 様々な音。耳に入る雑音。 それが女の映像に、臨場感を与えるのだ。 漫画や小説には出せない…。 そこに生きていていると言う3次元感。 私は『盗撮』におぼれた。 その瞬間のみが『生きてる』と感じられたからだ。 ・・・・
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