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私のクソくだらない前世の話をしようか。
私は女が好きだった。胸。尻。股間に興味があった。
特に股間。
あの箇所は一体どうなっているのだろう?
そう思うだけで、気持ちが高揚して仕方がなかった。
そんな私だ。さぞ、女におぼれた人生送ったのだろう?
そう思うだろう??
違うんだな、これが…。
私は女の前に立つと『あがって』どうしようもなかった。
自分でも病的だな思うぐらい『きょどった』。
自分の最大の理解者である自分ですら、そう思うのだ。
女の方はもっと変な奴だなと思っただろうな。
事実『気持ち悪い』と言われた。
泣いた。
それが尚、気持ち悪さを、かもし出した。
私は生涯童貞だった。
女の手すら触れる事が出来なかった。
・・・・
そんな女交不適格者の私が…。
唯一、女と真っ当に向き合える事柄があった。
それは…。
『 盗 撮 』。
何も知らない女を思いもかけない角度から、
ごくごく自然な姿を映像として残し…。
それを拝見する。
その時、私はその女の全てを知る。
あんなトコや。こんなトコや。そんなトコまで。
私は何も緊張せずに、それを知る事が出来るのだ。
もちろん音声も拾っている。
様々な音。耳に入る雑音。
それが女の映像に、臨場感を与えるのだ。
漫画や小説には出せない…。
そこに生きていていると言う3次元感。
私は『盗撮』におぼれた。
その瞬間のみが『生きてる』と感じられたからだ。
・・・・
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