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見つかってしまった!
バレたのだ!
『盗撮』が!!
バレた!だからと言って何が悪いんだ!!
私が生きていく為には必要な事なのだ!!
…と言ってもどうしようもない。
現代社会では『盗撮は犯罪』である。
故に罰せられる。
私の人生は終わってしまう。
故に逃げた。
走って。走って。走って逃げた。
終わりたくない。
私はただ、女の裸を見たいだけなのだ。
逃げて。追い詰められて。
踏切。カンカン鳴っている。
電車が通る。
だが、捕まらない為にはリスクを負わなければ。
私は踏切くぐって、線路の上に立つ。
逃げねば…!!
そ
の
時
だ
っ
た
!
ド ッ ワ ァ ァ ア ア ア ! !
私は電車に轢(ひ)かれた。
死にたくない。
そう思いながら…。
・・・・
私は目を覚ます。
空の中に居る様だった。
下が雲で上が青空だ。
そして私は宙に浮いていた。
そしてどこからともなく声が聞こえる。
「ボンジュール。」
「君は死した。」
「でも君の強い思念に惹かれてね。」
「君にチャンスを与えようと思うんだ。」
私。
「チャンス…ですか?」
「一体どんな?」
声。
「転生。別の世界に生き返れるって事さ。」
私は…。
ゴクリと、ツバを飲み込む。
生き返れる。別の世界。
確かに…。
それはチャンスだ。
声はこう言う。
「ま、どんな世界でもって訳じゃあないけどね。」
「君達の世界流に言うなら『ファンタジーな世界』さ。」
「剣と魔法の『幻想的な世界』だね。」
私は更にゴクリとツバを飲む。
ファンタジーな世界と言うとアレか?
湖で美しい女が水浴びをしていると言うあの世界か??
声が答える。
「フフ…。そうだよ。」
「『あの世界』だ。」
私は驚く!
え?心で思った事が!?
声は言う。
「転生させる事が出来るんだ。」
「心ぐらい読めるさ。」
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