七月十九日

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七月十九日

🎐  今年の僕の夏は、唐突な一本の電話で始まった。  その報告は、たった十五日間という、稀に見る短い期間で明けてしまった梅雨が、いやらしく置き土産にしていった湿気のように、じっとりと全身にへばりついて、僕をどうしようもなく気だるくさせた。 fd8707a8-f865-4f15-9df5-01491e034b51
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