最終話 そして世界は味噌になる

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ちなみにこの後、アシュレイルに引っ越して引き続き魔人王として君臨することを強要されたり、レジーヌたんが12つ子を産んでてんやわんやになる。 そして末っ子の娘がヤンチャすぎて、北西端の山で反省してもらうとか、何かもう色々起こる。 だが、それらは大きな問題じゃない。 オレの人生最大の仕事は、たった今完了したのだから。 ーーーーーーーー ーーーー 場所は変わって天上界。 代理のアルバイト神であるマリアンヌは、下界の様子をじっと眺めていた。 脂汗をかきながら。 正式な担当者の天上神より管理を任されてより200年弱。 地上は当初に比べて、かなり様変わりしていた。 「やべぇよ。こんなの想定外だよ、どうすんだよ」 ミノルが遺した12人の子たちは、転生者としての力を色濃く残していた。 代を経る事に数は増え、やがて外見にも変化が見られるようになった。 彼の子孫だけ何故か髪が赤いのである。 それらはいつしか『魔人』と呼ばれるようになり、もっとも強い個体が魔人王という通り名がついた。 つまりは、人間として扱われなくなったのであり、それは自然と偏見や衝突へと繋がる。 憎悪が大陸の端々にまで広がるのに時間はかからなかった。 やがて小競り合いが局地戦を生み、とうとう総力戦へと発展してしまった。 結果は人類の完全敗北。     
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