ACT03.悪い女

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  「・・・・本当?」 「ああ、本当。ねえ、明日合コンから帰ったら、メイドさんでたっぷりご奉仕してくれる? 俺だって合コンなんか行きたくないし、さっさと帰って早紀メイドさんとイチャイチャしたい。そうだ! 俺の事全然信用してない罰として、帰ったらいっぱいお仕置きするから覚悟しておいて?」 「でも・・・・」早紀が俯いた。「本当にこの格好でいいの? 今日、太陽に言われたの。私のメイド姿なんて、誰も見たくないって・・・・」 「そんな事言われたの!? 太陽君、酷いな」彼にしたら珍しく怒った顔を見せた。「でもね早紀。俺が言ったんじゃないし、気にしないで。きっと太陽君、合コン行けなくなったから、ラブラブの俺達に八つ当たりしているんだ。おひとり様の僻(ひが)みだよ。もしまた同じような事を言われても、勝手に言わせておけばいいさ。俺は最高に嬉しかったけど? 前から着てって頼んでるのに、コレ全然着てくれなかったしさぁー」  忍が少し頬を膨らませた。拗ねた幼い顔を見せている。年上なのにこういう所、可愛いと思う。 「そんなに・・・・楽しみにしてくれてたの? 私がコレ着るの」 「当たり前だよ。俺はずっと楽しみにしてたの! それをやっと着てくれたんだ。嬉しいに決まっているだろ。可愛いメイド姿の早紀が出迎えてくれたら、本当に疲れも吹き飛ぶし。それよりさ、俺が嬉しい、早紀の可愛いメイド姿でご奉仕して欲しいって言ってんの! わかった? どんなメイドより、早紀が世界一可愛いよ」 「うん」思わず照れた。  
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