夏の日の思い出

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夏が来た。 だが、僕は夏が嫌いだ。 太陽はまぶしいし、熱いから汗が止まらない。 運動神経音痴だから、プールだって楽しめない。 夏なんて、アイスが美味しいだけの季節だ。 いつからか僕は、『夏なんて楽しくない』、そう思うようになった。 そんなある日、僕は親に連れられて、母方の祖父母の住む田舎へ帰省することとなった。 車に無理やり乗せられ、高速道路を通る。 段々と増えていく緑には心も目も奪われるが、それらを照らす太陽は強く、車の外に出れば焼かれそうだ。
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