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「なあ、里奈……」
「ん? 道男叔父さんどうしたの? 召し上がれ」
里奈は、豆乳かけ納豆キムチご飯を目の前にして目を大きく見開く道男叔父さんの顔を見てぐふふと笑う。
「この物体が試食なのかい?」
「ちょっと道男叔父さんってばこの物体って失礼だよ」
「だってさ、なんかオレンジ色ぽくなった汁に納豆とご飯が……やっぱり信じられないよ。これが新メニューになるなんてな。お母さんもどうかしてるよ」
道男叔父さんは驚きを隠せないようだ。
「あのね、この豆乳かけ納豆キムチご飯はおばあちゃんが認めてくれたんだからね」
里奈はほっぺたをぷくっと膨らませながら言った。
「お母さんも遂におかしくなったのかな」
「文句ばかり言わないで早く食べてよ。めちゃくちゃ美味しいんだからね」
「はいはい、覚悟を決めて食べるよ」
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