第十九章 日常とカフェとおでかけ

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「なあ、どうして俺が試食会に参加しなきゃならないんだ」  道男叔父さんが納得いかないよと眉間に皺を寄せブツブツ文句を言っている。  そう、今は梅子ばあちゃんのゆったりカフェにようこそで里奈特製の豆乳かけ納豆キムチご飯の試食会中なのだ。 「うふふ、みんなで試食した方が良い新メニューが完成すると思うのよ」  おばあちゃんは口元に手を当ててうふふと笑う。 「俺は忙しいんだよ。せっかくの休みなんだからな」 「あらあら、どうせ怪獣さんか恐竜さんでも買いに行くだけでしょ?」 「だけとはなんだよ!」  どうやら図星らしい。道男叔父さんの本日の予定は怪獣さん&恐竜さん買い物ツアーだった。 「さあ、みんな試食会を開催しますよ」  おばあちゃんは声高らかに言った。
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