愛される王女と愛されない王女

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ある国に、王様と王様のお妃様達がいました。 お妃様達の中でも順位があります。 一番上は正妃様 二番めからは、お妃様達の実家の権力の大きい順です。 王様と正妃様の間では、子供は望めず、 第三妃様との間に第一王子が産まれました。 次に第二妃様との間に第二王子が産まれました。 その次は、第五妃様との間に第三・第四王子が産まれました。 第四妃様との間には、第一・第二・第三王女が産まれました。 王様と正妃様は沢山の子供達に恵まれて大喜び。 国民も大喜び。 ある日、正妃様が突然お倒れになりました。 王様もお妃様達も子供達も心配でした。 国一番の医者に診てもらうと、 なんと、正妃様のお腹の中に子供がいるのだそうです。 長年子供に恵まれなかった王様と正妃様は大喜び。 国民も子供達も大喜びです。 そして 産まれてきたのが、 王様と正妃様によく似た可愛らしい天使のような第五王女です。 第五王女を見た王様や、正妃様、お妃様達、子供達は それは、それは褒め称え、可愛がります。 第五王女は皆から愛される王女なのです。 もう一人、 第四王女がいます。 第四王女は、王様が遊びで手を出した お城のメイドとの子供です。 王様は、その子と母親をお城に妃と王女として迎えましたが、 お妃様達は、自分と同じ立場にメイドごときがいることが許せません。 第六妃様と第四王女はお妃様とその子供達に虐められます。 第六妃様は1年もしないうちにストレスで死んでしまいます。 残され、一人ぼっちになった第四王女は変わらず虐められます。 第四王女は愛されない王女なのです。
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