満月に照らされて

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今日も遅い時間に仕事が終わった。 仕事で何時もパソコンを使ってるので、仕事が終わる頃には眼がしょぼしょぼしてて肩も重くなっていた。 何時も会社を出ると大きく伸びをして夜空を眺めながら一呼吸をする。 『パパ!!』 私は幼い子供の声が聞こえ振り返ると妻と子供が迎えに来てくれていた。 「おっ!迎えに来てくれたのか?!」 「うん!ママと一緒に迎えに来たんだよ!」 息子は私の顔を見ると嬉しそうに笑い、小さな手を思いっきり広げて私に抱きついて来た。 私も軽々と息子を抱き上げた。 「夜ご飯は食べた?」 「うん!美味しかったよ!」 「そっか~!パパも早く食べたいな~。」 「お家に帰ろ!」 「そうだな!帰ろ!!」 私は妻の方を見ると妻は優しく笑っていた。 そして、妻の頭上には大きな満月があった。 「ほら!今日は満月だぞ。」 「綺麗!!」 そう言って喜んだ息子の瞳には、小さな満月が映し出されていた。 「よし!帰るか!!」 「はーい!」 私は息子は下ろして、息子を間に妻と手を繋いで帰ったのだ。 家までの道のり、満月に後から照らされ私達の影が伸びていた。 息子はソノ影を見て嬉しそうにはしゃいで。 「わー!見て見て!?僕ママより背が高いよ!」 「本当だな!」 「ママ、負けちゃった。」 「でも、パパにはまだ勝てないな。」 息子は影を見ながら頬を膨らませながら言っていた。 「大丈夫だ!もう少ししたらパパに勝てるようになるから!」 そんな話しをしながら3人で手を繋ぎテクテクとゆっくり家に向かったのだった。
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