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 翌朝、俺は普段通りに朝の準備をする。午前六時過ぎには起床し、洗濯物を干したり、二人分の弁当と朝食の準備をしたり。ついでに昨日、美里奈がまとめて部屋の外に出しておいた生ゴミ、つまり殺したハムスターたちの死骸を回収して、台所の燃えるゴミと一緒に所定のゴミ捨て場へと捨てる。  そして、家に戻り、いつも自力では起きてこない美里奈を起こしに部屋へ。 「うーん……ハムスターが5121匹、ハムスターが5122匹……」  どうやら就寝前にハムスターの数を数え始め、夢の中でもまだ数え続けていたらしい。 「起きろ、朝だぞ」 「ん……むにゃむにゃ。……あれ? ハムスターさんたちは?」 「うちにそんなにハムスターを飼うスペースはない。顔洗って来いよ」 「むー……良い夢見てたから、もうちょっとだけ寝る……」 「また遅刻するぞ。ほら起きろ」  まだ布団を抱きしめる美里奈を無理やり引きはがし、一階で顔を洗わせる。  そしてダイニングで兄妹二人、朝食を摂る。今朝はオートミールとスクランブルエッグ、ポテトサラダだ。自分で口の中を噛んでも気付かない美里奈にはなるべく柔らかい料理であること、かつ火傷しない程度に冷ます工夫が必要だった。     
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