第十一章~妖刀~

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土方「ちっ。おい更夜。」 どうやら土方さんは『相手にしない』という方法を身に付けたらしい。 土方「お前、監察方に入らねぇか?」 急に何を言うかと思えば…。 と思っていたが、どうやら真面目な話のようだ。 その証拠にいつもは真面目の『ま』の字も感じられない沖田さんが真剣な目線を向けてくる。 新選組の名が拝命される前に考えて決まった事なのだろう。 私にこの誘いの拒否権はない...あの鋭く真っ直ぐな目が言ってる。 もちろん断る気もないが。 二夜「良いですけど、どうして俺なんですか?」 土方「お前は気配を察知しやすいからな。気配を消すのはどうだか知らねぇが...山崎に鍛えてもらえば何とかなるだろ。」 二夜「分かりました。それでは...用事ができたので戻ります。」 淡々と告げた後、木刀を置き直し道場を出た。
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