桜~「精神の美」「優美」

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「……なぁに見てるの? 」  その声に振り向けば愛しい君。  柔らかい笑顔に、赤いぽってりとした唇が映える。  目尻を下げた君の口調は優しいのに低くセクシーで、僕はいつだってドキドキする。 「……何って、桜? 」 「もう散ってるのに? 」  ベランダの手すりにもたれてる僕の隣りに、君はやって来た。  肩が触れるか触れないかの距離に、やっぱりドキドキする。
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