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59.目標設定とPDCA
突然のクンコからのLINEメッセージの意味がわからず、固まる私。
しばらくしてからやっと、私がアップしたインスタの写真で私の居場所が特定されたのだと気づき、ネット社会の怖さを実感しつつ、「怖ええよ、特定班」と返事を返す。
寒いし、時間も遅いし、もう帰ろうかな。
さっきまでそう思ってたけど、私がそこにまだいるかどうか確認するってことは、クンコがここに来るってことかもしれないと思い至り、もうしばらくここにいることにした。
しばらく待っても来なかったら、帰ればいい。
私は推しバンドのクリスマスソングを口ずさむのに飽きて、今度は定番曲の「恋人はサンタクロース」を口ずさみ始めた。
でも、この歌を歌っていると、どうしても「恋人はサンコーン オースマンサンコーン ギーニーアーからーやってー来たー」って替え歌を思い出してしまう。
嘉門達夫恐るべし。
どのくらい経っただろうか。
クンコからLINEを貰ってから、噴水の周りの客が二回ほど入れ替わった頃。
私は、後ろから名前を呼ばれた。
そう。
とても聞きたかった声で。
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