Magical Seed

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Magical Seed

自分が普通じゃないというのは何となく解っていた。 「おかしな子だ。何故、先夜見(さきよみ)一族の長である我の元にあのような無能の子が生まれたのか」 「不義を疑うのなら筋違いです! わたしは決して貴方様以外の男とは──」 「誰もそんなことはいっておらん! だから余計におかしいのだ!」 物心をついた頃から毎晩のように繰り返される両親の諍いの声。 表立って僕にいわない分、余計に心が痛んだ。
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