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「おお!朱音は普通にした方が凄く可愛いよ」
乱雑に着ていた制服も正すようになり、彩りで染めていた髪色も黒に戻し派手な化粧もやめた朱音に、真太郎は笑顔で褒める。
ー 可愛い ー
何年も言われてなかった一語に、朱音は胸の奥が熱くなった。
ー 偽りのない笑顔をする先生が好き ー
いつしか、朱音は真太郎に恋するようになったけど、婚約者がいると知っていたから口にしなかった…
ー あたし…先生の側にいたがったのに ー
叶わない恋をしてしまったと悔やみつつも、朱音は卒業するまでは笑顔で真太郎と向かい合うことを決意する。
そして…
卒業したら海外へ留学に行くことを決め、朱音は誰にも知られないよう密かに手続きをした…
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