La Vie en Rose 8

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黎はすぐに厚さの異なるいくつかの種類の 生地を白からブラウンに近い色まで揃えて 発送したが、返って来たのはオリジナル カラーのオーダーだった。アンヌ・マリー が求めたのは『白と最も薄い生成りの1/3 中間色のやや白寄り』という難解な色 だった。 黎は指示書を見て頭を抱えた。 「西村さん、どうしたんですか。」 美月が不思議そうに声をかけた。 「坂本さん、これわかる?」 黎が指示書を渡すと美月の表情が歪んだ。 「…何ですか、これ。」 「女王様の本領発揮だわ。綿ローンなんて 早いと思ったら、案の定オリジナルカラー の注文が来た。」
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