卒業

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彼の背中には嫉妬の炎が見える。 「何で!?麻有。この俺にプロムのパートナーを頼まなかった??」 パートナーは学内の相手で選ぶルールなんだけど・・・ 「・・・」 結生は綺麗に後ろに撫でつけるように髪の毛をセット、品の良い顔を惜しみなく見せる。 御曹司だけど…中身は魔王だけどね・・・ 私と同じ白のタキシードに身を包んでいた。 二人並べば、まるで花嫁と花婿・・・ 「コイツは俺の妻だ。 妻をエスコートするのは夫である俺の役目だ。お前、代われっ!」 キム君は結生の勢いにビビり、あっさりと私から離れた。 私は結生のエスコートで体育館に向かう。 「全く、先が思いやれるな・・・」 「それは私のセリフよ」 「お前にはこれから・・・一生かけて、俺の妻だと言うコトを自覚させてやるから…覚悟しろよ」 「・・・」 彼は立ち止まり、私を抱き締めて傲慢なキスを落とした。
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