1549人が本棚に入れています
本棚に追加
/250ページ
彼の背中には嫉妬の炎が見える。
「何で!?麻有。この俺にプロムのパートナーを頼まなかった??」
パートナーは学内の相手で選ぶルールなんだけど・・・
「・・・」
結生は綺麗に後ろに撫でつけるように髪の毛をセット、品の良い顔を惜しみなく見せる。
御曹司だけど…中身は魔王だけどね・・・
私と同じ白のタキシードに身を包んでいた。
二人並べば、まるで花嫁と花婿・・・
「コイツは俺の妻だ。
妻をエスコートするのは夫である俺の役目だ。お前、代われっ!」
キム君は結生の勢いにビビり、あっさりと私から離れた。
私は結生のエスコートで体育館に向かう。
「全く、先が思いやれるな・・・」
「それは私のセリフよ」
「お前にはこれから・・・一生かけて、俺の妻だと言うコトを自覚させてやるから…覚悟しろよ」
「・・・」
彼は立ち止まり、私を抱き締めて傲慢なキスを落とした。
最初のコメントを投稿しよう!