さよならは知らない顔で

母さんは、泣きたいだけの人なのだ――。

緒方あきら

4分 (2,324文字)

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あらすじ

 母さんは泣きたいだけの人なのだ。  それを理解するのに、実に二十年の歳月を要した。  母がとりわけこだわったのが私の顔だった。  醜く生んでしまってごめんなさい、と母は何度も涙ながらに詫びた。  

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