8.仕返し

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「かっこいいね、晴人くん」 正直な気持ちで話す。 しかもおそらく小学校から一途に秋葉を想っているのだろう。 普通に考えると、何故秋葉は彼を許してあげないのだろうか。 「そうだね。」 それだけ言い、紅茶のカップを片付けに行く。 その横に立ち、顔を覗き込んだ。 「例のゲームの子でしょ」 そうだよ、と秋葉は頷く。 「なんで許してあげないの」 そう聞くと、きょとんと俺の顔を見た。 そして優しい顔をすると、 「とっくに許してる。だから拒否しきれないの。」 またざわりと嫉妬心が湧き上がる。 「寝た?」 もしイエスなら、今すぐ押し倒す。 「失礼。してないよ。付き合ってないし」 ほ、と肩の力を抜く。 じゃぁ、と続ける。 「俺たちは?付き合ってる?」 それに対しては、どうなんだろうね、と逃げられた。 今夜も苦しい修行は続きそうだ。
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