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畠山、凝った金色の細工を施した取っ手がついたハサミを操っている。
助手の中でも特にまめまめしく働く笈出健夫(26)。
笈出、自分の仕事を畠山に見てもらい、OKをもらう。
すでに店の一角を任されているといった感じだ。
てんてこまいの情景が続いて… × ×
閉店後、最後まで居残って後かたづけをしている笈出。
畠山「(帰り支度をしながら)おい、あした出てこられるか」
笈出「はい」
畠山「備品の点検しておいてくれないか。このところ忙しすぎて目が行き届かなくなってるから」
笈出「先生は一日お台場ですか」
畠山「多分な。カメラの前と後ろを往復させられちゃ、時間とられていけない。定休日つぶされるんじゃたまらないよ」
と、言いながらまんざらでもない様子。
笈出「お帰りは」
畠山「こっちには寄らない。じゃ」
と、表から帰っていく。
笈出、ディスプレイのテレビを消し、表の戸締まりをして、カーテンを閉める。
各種の点検を終え、電気を消して、奥に向かう。
○ 同・奥の更衣室
で着替え、従業員用の裏口から出ていき、戸締まりして去る笈出。
店と更衣室の間は、カーテンで仕切られて見通しはきかない。
以上で、タイトル終わる。
○ 表(昼前)
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