俺の可愛い生徒

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 キスするたびに、甘い時間を積み重ねる度に、幸せの濃度が上がる。  俺はこの瞬間のひとつずつを一生忘れたくない。  毎回キスするときに見れる夏鈴の顔は、どれも違う。どの顔もとっておきの一枚として俺の心のアルバムにきちんと記録されていくんだ。  自動的に。  結婚式とか、新婚旅行とか、出産とか、子供が病気の時とか?  俺はキスをやめないで行くと決めている。  朝と寝る前のキスを続けていきたい。  とりあえず、今夜は我慢した一週間分の熱いキスをして、夏鈴を寝かせてやらないから。 「愛してる?」 「愛してる」  ついばむキスをして、俺達は鼻先をくっつけて見詰め合った。  おわり
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